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Order Recommended Vol.04 [CARTA]
人のふり見てわがふり直せ
原田 紀
(道楽帽子屋)
誰も自分の顔は見れない。
寄り目になって、必死にがんばってみたところで
見えるのはせいぜい鼻の一部分。
それはたしかに断片だけれど、
全体を知るにははるかに足りない。
鏡をのぞきこめば、かわりばえのしない見慣れた顔が映る。
反転した現実。
けれどもそれは真実ではない。
そうとは知らずに見たい自分を、鏡の中に見ようとするから。
自分がイメージする自分、疲れてたり眠そうだったりしても、
なんとか許容範囲の自分をさがして、無意識のうちにも演技するから。
「鏡よ鏡、私が知っている私の顔はどこ?」
夜の電車の窓ガラスや、曲り角のショーウィンドウ、
思いがけない場所で自分と同じ服装の人を見かけて、
それが自分だと気づくのに時間がかかったり…
「私って、これ?」
そこに呪文は存在してない。
無防備な顔したありのままの自分が、平然とそこらを歩きまわってる!
他人のことならば見える。
人のふりを見て自分をかえりみるのは、とても大切なことだけれども。
たまには素のままの自分を垣間見て、実際の自分がどんなふうか?
知っておくことも必要かもしれない。すごく痛いけど。

他人のやっている悪いことやいいことを見て、自分の行いを正すこと。でも、なかなか他人のことをじぶんに置きかえて考えられないものなんですよね。そういう場合は、「わが身をつねって人の痛さを知れ」に戻って考えてみてね。
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