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第4回 マオマオネットインタビュー第2弾 |
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作家 いしいしんじさん
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マオマオネットでは、さまざまなジャンルで活躍していらっしゃるクリエーターの方々に毎月お話を伺っていきます。なにかをつくりあげるために、どんな風な考え方や過程を経ているのか、いろいろなものがカタチになるまでのプロセスに重点を置いて、ものづくりに関するお話を聞いていこうと考えています。
できあがった作品の側面や、裏側のこぼれ話なんかも聞いていけると楽しいですね。
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マオマオネット第2弾インタビューは、「いしいしんじのごはん日記」でおなじみの作家いしいしんじさんをお招きしました。 いしいさんは、某大手企業サラリーマンとして在職中、インド、中東、モーリシャスなどへ放浪、その旅行記『シーラカンス』が評判に。 その後、作家として独立。著書には、『アムステルダムの犬』『なきむしヒロコちゃんはかもしれない病かもしれない』(ともに講談社)『とーきょーいしいあるき』(東京書籍)、また中島らも氏との共著で『その辺の問題』(メディアファクトリー)がある。 最近では、イラストとともに独特の視点で世界の偉人をとらえた『グレートピープル。ストレンジ。』(日之出出版)を執筆、発売中。 今年12月には、長編小説「ぶらんこ乗り」(理論社)を発売予定 。 |
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| ●そもそも、いしいさんて、何者なんでしょう? | |
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一応、作家なんですけど、文章も書くし、絵も描くし、料理もするし。でも、基本的には、よっぱらいで、阪神ファンで。。。本当は、優等生なんです。 |
| ●子供の頃って、なにをしていましたか? どんな子供でした? | |
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おばあちゃん子だったんです。だから僕の使うボキャブラリーの中に、けっこう老人くさいものがあって、例えば、「それ、おおごとやろ」とかって使わないでしょ? でも、それに限らず、そういうものをいっぱい知っているみたいなんです。 おばあちゃんってよく寝るんで、ひとりで暇なので、よく本を読んでいたっていうのはありますね。そういえば、おばあちゃんっていうので思い出しましたけど、僕を怒るときにいうのは、「そないにしてたら、酢、飲まして、体ぐにゃぐにゃにして、サーカスに売るでぇ」と、よく言われました。まぁ、関係ない話ですけど。 小学校に入った頃になると、チンチンをよく出す子どもでした。女の子の机の上に、チンチンをのせて、キャーキャー騒がれるのが好きで、けっこうバカなことばかりしていた気がします。ただ、それを見ていた先生が、女の先生なんですけど、「いしい君て、よっぽど女の子が好きなんやね」と言われ、完全に心を見透かされていて、その先生のことを好きになりました。 小学校高学年から中学校にかけては、小児喘息にかかっていたこともあって、身体と精神、両方の病院に通い、学校も休みがちになりました。そうすると、学校の一員とは思えなくなって、傍観者の気分でみんなを見ていました。 例えば、野球を見に行ったときにも、試合を見ているんじゃなくて、それを応援している人とか、試合以外のことを監察しているような、一種、妄想しているような感じになるんです。最近、発売された『グレートピープル。ストレンジ。』という本も、そんな感じなんかなぁ。 |

| ●ものを作りたいと思ったのはいつ頃ですか? | |
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幼稚園の時に、先生に言われて、絵本をつくったのが最初です。そのときに、なんか、僕だけちょっと違う感じだったらしく、みんなの反応が、怖くて泣き出す子もいれば、スゴイおもしろいという人もいて、両極端にわかれたんです。先生に、「毎週描いてみたらどうか」と言われ、今も十数点残っています。それが、来春に出版する本にも使われる予定です。 |
| ●ところで、大学の専攻が仏文というのはどういう訳なんでしょう? | |
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大学2年で専攻を決めるわけなんやけど、仏文はフランス語で書いていることだったら何を勉強してもよかった、というのが一番の理由かなぁ。文学でも、政治でも、経済でも、料理の事やら絵画の事やら、音楽の事やら、何を読んでもええ。もう一つの理由としては、大学2年のときヨーロッパに行ってフランス人の女の子がいちばんかわいかったというのあるなぁ。 結局、僕が好きで読んでいたのが、フランスの生物学の話で、いろいろな船長さんが他の大陸から戻ってきては、嘘の話ばかりしているような。例えば、アフリカには羊のなる木があると言えば、新聞にそのまま載ってしまい、今も記事とかスケッチが残っていて、そういうものを読むのが、すごい楽しかったんです。 |
| ●それがどうして大企業のサラリーマンの道へ進んだのでしょう? | |
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経理とか営業とか、そんな仕事が一回してみたかったんです。でも、結局、そういうところには配属されず、新規事業開発的な、なにをやっていてもいいようなところで、ブラブラ社員してました。 そういえば、入社式では、チェッカーズ「涙のリクエスト」の替え歌「涙のリクルート」を唄いました。「涙のリクルート 最後のリクルート(コーラス) 最後の札束 祈りをこめてmidnight官庁 ダイヤルまわす僕に教えて まだ不起訴よと トランジスタのボリュームあげてはじめて知った かもめの大将 江副の逮捕 きびしすぎるね ひどい仕打ちさ」と唄ったら、なぜかそれが朝日新聞にも「なんと、ふとどき新入社員」とスクープされて、有名な新入社員になってしまいました。僕は、リクルート事件まっただ中にリクルートに入社したんです。さすがに、そんな奴が営業や経理では、ヤバイかなぁ。。。と思ったんですかねえ。 |

| ●作家になったきっかけは? | |
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ある日、「シーラカンスを釣りに行く」と、成田空港から会社に電話して、20日間くらい海外を放浪したんです。さすがに会社の人間はびっくりしていましたけど、戻ってきたら、またそれはそれで受け入れてくれるのです。今考えるとスゴイ会社だと思いますねえ。おまけに、シーラカンスの旅日記のようなものを本にして、印刷までしてくれたんです。それが、なんとなく他の出版社のひとの目にとまり、旅ものの作家と、リクルートのブラブラ社員の2足のわらじを履いていました。そのころは、会社の給料はいいし、毎年、海外旅行に行っては、本にしてもらえるし、女の子にはもてるし、イイ身分でした。 ただ、あるとき、夢の中で、「そんなものを書いてないで、ちゃんとしたもん、性根据えて、書いてみ!」と言われ、かなしばりにあってしまった。その日の朝、きちんとネクタイを締めて、会社にすぐ辞表を出したんです。これで一生やっていける仕事を見つけたという気がして、すがすがしいって感じでしたね。 |
| ● 旅行作家としてデビューした訳ですが、初めて行った海外はいつごろでしたか? | |
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高校2年生の時に初めてアメリカに短期留学で2ヶ月が最初です。そこは、まだ日本人もきたことも無いようなくらい田舎で、僕が行ったときに新聞ネタになったくらいでした。 そこではいろんな事を経験しました。いままで服用したこと無い変わった薬や。。。まあいろいろな体験をしました。でもそんなんは、やめといたほうがいいなあ。 はじめて道化師のかぶりものをしたのもこのときです。 それ以来様々な場面でかぶりものをするようになりました。たとえばパーティなんかで全身着ぐるみでいるとみんなからは、見えないわけで、小さい頃、学校を傍観者としてみていたような、そんな感じです。まあただ最近はかぶりものにたよらなくてもよくなりました。たぶん、気持ちのバランスがいいのですかねえ。もちろん、ひとまえでは、チンチンもだしてません。 話がそれましたが、旅はだいたい一人旅で、外国に限らず、いろいろなところです。別に探しているわけじゃないけど、おもしろいもの、おもしろい人、場所なんかを傍観しているのが好きなんです。 |

| ● 一番最近では、どんなところへ、行かれました? | |
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ラスベガスとシアトルにいってきました。仕事でサーカスを見に行ってきました。ラスベガスには、びっくりしました。なんでも偽物をつくるというか、とてつもない偽物を、大金をかけて造って、ピラミッド、エッフェル塔、ツタンカーメン、彼らが好きなものを一同にならべて、さあどうだっ!ていう部分に感動さえ覚えました。 水もお金も時間もなにからなにまで浪費する場所ですが、ずっといるのは、無理だけどかなりおもしろいところでした。博打は、まったくしないけど。 |
| ● 今後の予定などきかせてください? | |
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編集者が「僕の一番好きなもので本をつくったらどうや?」っていってくれまして、それで「黒犀(くろさい)の本」をつくることになりました。子どもの頃から黒犀が好きで、幼稚園でかいた絵本にも黒犀が登場してるんですよ。これから世界の動物園の黒犀に会いにいって、飼育係の人と話して、最終的にはアフリカで野生の黒犀に会って、僕の究極の一匹をみつけるんです。といったような本なんですが、あとは出来てからのお楽しみです。来年4月ころには出せるかなあと思っているんですが。 |
| ●10年後20年後はなにをしてますか? | |
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たぶん、作り話をつくってるとおもいます。10、20、30年後も、、、死ぬまで! |

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インタビュー後記 そんな彼の最近の著書、『グレートピープル。ストレンジ。』は、いしいさんの妄想がたっぷり詰まった偉人伝です。 このインタビューのあと、僕といしいさんは、浅草>>大塚>池袋と、いつものようにお店探検。あいにく、この日いしいさんは3件でリタイアでした。 インタビュアー 佐藤 理 |
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