| 今、活躍中のヘア・アーティストに、妙に気になるアノコトや、ちょっと違うゾとひっかかるソノコトを、大胆にきいてしまおう! というコーナーです。 |
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マオマオネット インタビュー第15弾 | |
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自分のこだわり、みたいなことを考えると、今の時代、“消費されないこと”、それしかないなって感じてます。人間もそうだし、デザインもそう。今までは、消費されたから現在がある、というサイクルでまわっていたとも言えますが、21世紀は、消費されて終わるサイクルに、単純に組み込まれるままじゃなくて、もっと深く考えた提案や行動をしながら生きていくことが大事なのかなって思うんですよ。イケてる、イケてない、という話しとは少し違うかも知れないんですけど。 もちろん、消費の循環があるから自分を残せてもいけるわけですが、決して消されてしまうモノはやりたくはない、という気持が強いんですね。美容業界において、波にのって一躍飛び出ることも、波に揉まれて落ちて、また這い上がってを経験することも必要です。でも、その過程で、使われっぱなしで終わってしまった…では、もともこもないですよね。なんのために、この仕事をやっていたんだろう? ってことになってしまう。そういう意味で、消費されたくない、ということなんです。 ここ最近、急に“デザイン”が、もてはやされているじゃないですか。“デザイン”という言葉が、一般雑誌やさまざまな場面で簡単に使われているように感じます。そこで“デザイン”と言われて表現されたものは、すでに消費されてしまって後世に残らないモノになりかねない。けっきょく、日本社会はブームに盛り上がって、ブームで終わってしまうんですね。そこで何か大きなムーブメントに携わったとして、ブームに乗ってやってきてブームで終わる人もいれば、きちんと残る人もいる。その違いなのでしょう。 カリスマ美容師というのが良い例です。どんな作品をつくったかわからないけれど、なんとなくもてはやされて、終わってしまう。日本そのものが消費文化で、ものを大切にしないとか、すぐにすててしまうとか、そういう傾向は否めない。デザインさえ使い捨てになって、残らないものになっていってしまう…。そんな危惧の気持もあって、「IMAGIST」というパンフレットをつくり、消費されないデザインをつくっていこうとしています。 今回の「IMAGIST」(2001 SECOND TERM)では、日常と非現実的な世界との境界的な作品を表現しました。オブジェでもアートでもない、ヘア・スタイルぎりぎり、自分の日常ではないところの世界をデザインニングしたんです。これが、後世に残るかどうかはわからないけれど、消費はされない、って思うんですよ。さまざまなヘア・ショーを手掛けたりもしますが、こうした非日常的な作品を手掛けることで、次の発想も生まれてくる。ですから、あえて、最初の発想を大切にして定着していきたいと考えました。 今回は、まず、ヘア・カラーから出発しました。色から発想される名前は? いうところから始まって、“アフリカン・レッド”“ミッドナイト・パープル”と名づけ、そこからどんなカタチが発想されるか、イラストに描きながら、まとめていきました。今回の作品は、あえてモノ的に、髪の毛でつくるギリギリのところでやっていて、ストレートでパーンと構築的に仕上げたことで、非現実的な空間を表現できたんじゃないかなと思います。逆に、カーブをつけたりウェイブをつけたりすると、意外と現実的になり、つまらなくなってしまうんですよ。 こうした持続的なデザインの練り込みが、今は大事だなって思うんです。コマーシャル的なヘアスタイル、それはそれでビジネスとして売れて行かなくてはいけない大事な役割もありますが…。それだけじゃなく、デザイナーとしての能力を高めるためのものとしても“デザイン”がある。あるいは、見る人に、どんな印象をもってもらうかということにもつながってゆく。ブランドイメージの牽引となる、そうしたイメージの定着を、くり返しつづけること。これが、今一番、自分のイケてること、ですね。 |
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よく、「休みの日は何をしていますか?」とか聞かれますよね。「ものづくりのインスピレーションのため、プライベートはどんな風に過ごしますか?」とか…。でも、僕は、休みの日は一日中テレビを見てますね(笑) 昼間からビールを飲んで、ぼーっとして、何もしません。インドア派で、まったく何も考えないですね。アウトドア派じゃないし、美術館へ行ったりとか、なにかヒーリング的な充実した時間とか、そんなカッコイイことなんて、ぜんぜんありませんから(笑) |
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僕らの社会的な認知というのは、まだ美容師…、というかヘア・ドレッサーなんですよ。そうかと思えば、今は、すぐに“ヘア・アーティスト”なんて言われちゃうし(笑) いや、アーティストなんかじゃないって思いますよ。美容がブームになって一段落したところで、みんな真剣に“ヘア・デザイナー”っていう立場を考え始めたんじゃないかと思う。そして、今世紀になって、ようやくデザイナーとしての認められ方をしていくんじゃないかなって気がします。 今は、自分がつくったデザインが、将来、美術館に永久展示されるような作品をつくりたい、と思う。インテリアにしても、バイクにしても、ミュージアムに永久保存されているわけですよ。でも、美容業界では、ヘアデザインというものを的確にとらえて美術館に展示されるような仕組みって、まだないんです。もし、そういう道もあれば、我々も燃えるだろうと思うんですよ。かといって、アートをつくるわけではないので難しいところではあるんですが、売れ線のヘアスタイルよりも、アート性の高いモノは必ず残っていく、と思うんです。いつか、なにかがきっかけになって、ヘア・デザインの世界が、新たな展開を迎えればいいなと思って、定期的にオリジナルのイメージをつくるよう積極的に活動しています。 10年後には、ヘアの世界がデザインとして理解され、デザイナーとしての地位が確立していったらいいな、と思いますね。そういう意味では、2001年の今年はデザイン元年、という気がします。(2001年10月)。 |
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Masahiro Arimura's Works
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IMAII
scaena |
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