2002/03/26


とかちニスト 後藤健市

北海道の十勝をベースに、さまざまな活動を展開中の後藤健市さんからの北の情報便。「こんなところで生きていて」「こんなことをやっていて」「そしてこんなことをやりたいんだけど」「みんなどうだい一緒にやらんかい?」という、アイデアいっぱいの後藤さんの日々のお話です。とかち日記を通して、十勝についてもよく知ってほしいな。

第2回:十勝の冬

十勝はまだ冬? もう春?

いずれにしてもすでに雪解けが本格化してきた。実を言うとこの時期の道路は極めて危険だ。昼間の間に雪が解け、その水が道路全体に撒かれ夜になって凍結する。ブラックアイスバーンというのだが、ただ濡れているだけのように見える道路が実はリンクのようなつるつる状態。真っ直ぐ走っているうちはいいが、一旦ブレーキをかけると車は方向性を失い何かに衝突するまで止まらない。もし北国で冬に車を運転することがあったら、このことをぜひ思い出して欲しいと思う。

話が暗くなるので話題を変えよう。

今年の冬の話題と言えばやはり冬季オリンピック。4年前は長野、そして今回はアメリカのソルトレークシティ。帯広出身のオリンピック選手も活躍し、先日、駅前で凱旋パレードをやっていた。そのオリンピック選手が誰かと言えば、スピードスケートの清水宏保さん。長野オリンピックのあの感動をもう一度味あわせて欲しいと勝手に思っていたが残念ながら僅差の銀メダル。その差はわずか0.03秒。スタート時のほんの一瞬の差だ。今回の結果を見るとこの0.03秒はとてつもなく大きい。長野からソルトレイクまでが4年、時間(秒)にすると1億2千6百万秒余。しかし実際の戦いはわずか34秒程度しかなく、2度滑っても1分ちょっとである。そこで生まれた金メダルと銀メダルの0.03秒の差。私たちが普段生活している中でこの僅かな時間を意識することはまず無いが、生きている者に与えられている「時間」というものを改めて考えるいい機会になった。清水選手はこの0.03秒という時間を意識しながら1億2千6百万秒後のトリノを目指す。4年後の清水選手にぜひ期待したい。

スケートと言えば、今回の最大の話題はショートトラックの金メダリストだろう。先日オーストラリア大使が十勝に来たので「今、一番有名なオーストラリア人は彼ですかね」と訪ねたら、「一番はやはりイアンソープだね」との答えが返ってきた。なるほど、その通り。しかし彼も一躍有名人になったことも事実である。それにしてもラッキーなだけで金メダルが取れる競技がオリンピックにあるというのにまず驚いた。歴史も浅いのだろうが、競技としてはまだ未完成ということだろう。釈然としないジャッジが何度もあったが、触ったとか邪魔したとかを審判の判断に任せず、いっそのこと何度でもありにしたらどうかと思った。氷上の格闘技と言えばアイスホッケーだが、ショートトラックをスピードスケートの格闘技にしてしまう。30年ぐらい前に流行っていたローラーゲームのようになったら、作戦も変わるだろうし、選手層もまた変わるだろう。観客はいろいろ楽しめそうな気がするが…。 


とかちニスト 後藤健市

【PROFILE】
北海道の中でも北海道らしいと言われている「十勝」をベースに、
福祉・教育・ビジネス・まちづくりとさまざまな活動に取り組んでいる。
変革の時代はチャンスの時代。IT時代はチャンスの時代。
自らの地域を知ることから新たな地域づくりに取り組み、
さらに新たなビジネスを生み出していきたいと日夜奮闘中。
思いついたらすぐ行動。
下手な鉄砲を撃ちつづけているが玉はなかなかあたらない。
「かに」のレストランをスタートさせたり、
話題の「北の屋台」に出店したりと21世紀もエネルギー全開!
 福祉・教育分野では「ぴゅあマインドプログラム」
(心の気づきのプログラム)を開発し、
全国の企業や学校で展開中。
【URL
社会福祉法人 ほく・てん
http://www.abix.co.jp/tenji/main.html
【e-mail address】
kgoto@hokuten.com